𓋔
デシュレト(下エジプトの赤冠)の意味と読み方
EGYPTIAN HIEROGLYPH S003
U+132D4
ガーディナー S3
音価 N
「デシュレト(下エジプトの赤冠)」𓋔 の基本データ
| ヒエログリフ | 𓋔 |
|---|---|
| 日本語名 | デシュレト(下エジプトの赤冠) |
| Unicode |
U+132D4
|
| Unicode正式名称 | EGYPTIAN HIEROGLYPH S003 |
| ガーディナー番号 | S3 |
| カテゴリ | S: 王冠・衣服・杖 |
| 音価(代表) | N |
| 用法 | 表意文字 |
| 使用された時代 | 古王国 中王国 新王国 プトレマイオス朝 |
「デシュレト(下エジプトの赤冠)」𓋔 の意味と象徴
「デシュレト(𓋔 deshret)」は下エジプト(ナイル川下流のデルタ地域)を象徴する「赤冠」を表すヒエログリフです。形状は背の高い円筒形で、後部に螺旋状の細長い装飾(プロボシス)が伸びているのが特徴。古代エジプト語の「デシュレト」は「赤いもの」を意味し、文字通り赤色に塗られた冠でした。
下エジプトの守護女神ウアジェト(コブラの女神)と結びつき、彼女の領域を統治する者の象徴とされました。後にプスケント(二重冠 𓋖)を構成する一部として、上エジプトの白冠(ヘジェト 𓋑)と組み合わされ、エジプト統一の象徴となりました。
ナルメル王のパレットでは、ナルメル王がデシュレトをかぶる場面が描かれ、これは下エジプト征服の証拠とされています。古王国時代以降、ファラオの正装の一部として正式に確立され、特定の儀礼や下エジプト関連の場面で使用されました。
神々ではホルス(下エジプト統治の側面)、ネイト女神、ウアジェト女神がデシュレトをかぶる姿で描かれます。エドフ神殿、デンデラ神殿などプトレマイオス朝の神殿浮彫でも頻繁に確認できます。
「デシュレト(下エジプトの赤冠)」𓋔 の音価(読み方)
古代エジプト語の翻字(transliteration)と、複数の表記体系における読み方を示します。
| 表記体系 | 音価 |
|---|---|
| 標準翻字(Manuel de Codage) | N |
| バリエーション | deshret |
| バリエーション | n |
「デシュレト(下エジプトの赤冠)」𓋔 を使った古代エジプト語
この文字が用いられた代表的な単語・語句の例。翻字(音)と意味を併記しています。
| ヒエログリフ | 翻字 | 意味 |
|---|---|---|
| 𓋔 | N | 赤冠、デシュレト |
| 𓋔𓏏 | nt | 赤冠の女神 |
| 𓋔𓋑 | N HD | 赤冠と白冠(統一) |